公園ファン倶楽部へ込める思い(期待すること)

2019年10月7日

大槻憲章(公園ファン倶楽部 世話役)
 「公園ファン倶楽部」立ち上げの目的は、一言で言うと「私たちの周りのみどりの量と質を向上させる」ことです。
 こう言うと、ただ単に行政の取り組みに期待し、要望するだけが目的かと捉えられがちですが、全く正反対です。行政に頼ることなく、私たちが自ら進めて行こうという意思のもと、仲間を募り結束していこうというものです。そのために大切なものは、情報の共有だと考えています。
 私たちは、身の周りや日本国内、さらには世界で、今、何が起こり、何が考えられ、どのような動きがあるのかなど、みどりに関係する情報を、お互いに提供し合い共有化することです。ここから正しい判断が可能となり、私たちが目指すものが見え、方向性が決まっていきます。独りよがりではない目標と行動が可能となります。
 また仲間の数はエネルギーになります。そうなれば、私たちの声として社会に発信することが可能となり、よりよい都市の、地域のひいては地球の環境をより良い方向に向かわせることができると思います。
 具体的な目標を示すと以下のように考えます。

1.みどり関係者のネットワークの構築
  行政、学会、設計・施工業、公園管理、公園愛護、公園ボランティアなど関係者だけでなく、よく公園を利用する人、花好き、植物好きなどみどりを愛する人が集い、意見や情報を交換し交流の輪を広げること。
2.わが国のみどり空間の拡大と質的向上
  私たちが考え、声を上げ、行動することで、地域や町の住み良さ、暮らし良さといった住環境の向上を図ること。
3.公園利用の活性化
  全国に10万ヘクタール以上もある公園には、賑わっているところも、ほとんど人影のないところもあります。公園の利活用の活性化と適正化を促し、愛される地域の庭としての賑わいを取り戻すこと。
4.植物ひいては生態系や環境に対する関心と理解を広める
  今、非常な速さで種の絶滅が進んでいます。身近な動植物も例外ではありません。身近な情報を交換し、実際に起きている事態を把握することが保護につながります。把握と連携で身近なところからみどりの環境を守っていくネットワークを構築すること。

 と言っても立派な論文を求めているわけではありません。日頃考えていること、思いついたこと、見聞きしたこと、やろうとしていること、なんでも結構です。とにかく意見や情報を発信し、交換してください。
 会員の数はパワーです。会員が多くなればなるほど、情報も増え、会のパワーにつながります。どこまで多くの方とつながることができるか、新たな発展を目指したいと考えます。

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